江戸時代から続く老舗|葛飾区柴又の川魚料理店『ゑびす家』で美味い鯉料理を堪能した!

東京都内近郊の川魚料理と言えば、葛飾柴又「寅さん」の街だろう。

そんな柴又の川魚料理店の中でも、夏目漱石の小説などにも登場した「川甚」が2021年1月末、この流行り病渦における経営難にて、惜しくも閉店してしまった。

今回は参道に数件ある川魚料理店、どれも歴史ある老舗だが、私が一番気に入ってる「ゑびす家」に行ってきた。

天明3年(1783年)創業の老舗の趣のある佇まい。

こちら「ゑびす家」は映画「男はつらいよ」の第1作目で支度部屋に使われたそうだ。

店の中には、寅さん達との記念写真が飾ってある。

あいにくのザーザー降りだが、何と言ってもこの老舗感がシビれる。

こっちの角度から見る方が好みだ。

入り口横には、この店の「目玉」とも言えるメニューのサンプルが並んでいる。

豊富なセットメニューで値段も案外手頃なのだ。

この日はメニューの写真を撮るのを忘れてしまったが、それはこの次にしよう。

鯉を堪能するならコレ!『鯉のあらい定食』

とにかく鯉が食いたい!と言う人には、この「鯉のあらい定食」が値段もリーズナブルでおススメ!

あらい定食の内容

ご飯、鯉のあらい、鯉こく、酢味噌、漬物 税込み¥1650

「鯉のあらい」とは、薄く削ぎ切りにした鯉の身を冷水、又は温水でバシャバシャ洗って身を締めたものをそう呼ぶ。

冷水か温水かは地方、又は料理人によって違いがある。

鯉のあらいをワサビで食べる地方?パターン?もあるが、私は酢味噌派。

酢味噌を付けたあらいを口に放り込んだ直後に、ご飯をほうばれば最高だ!

日本酒との相性もバッチリだから、車じゃなければ飲めたのに残念である。

そして鯉こくとは、ぶっちゃけ「鯉の味噌汁」をそう呼ぶのだが、「鯉の味噌煮込み」と言った方が近いかもしれない。

厳密にいえば、通常の味噌汁より長い時間煮込むのが普通。(2時間以上が理想)

各店舗で使うみその種類、煮込む時間など違いがあるが、ここ「ゑびす家」の鯉こくは、かなりの時間煮込んでいると聞いたが、それもそのはず、サバ缶の様に骨までシャリシャリ食べれてしまうので、喉に刺さる心配はない。

味も深みがあって最高に美味い!

「鯉も食べたいけど鰻も食べたいなぁ」という人にはコレ!

ズバリ!こちら「川魚御膳」を選べば、鯉と鰻が両方食べれるのだ!

写真はないので、今度撮ってくるとしよう。

川魚御膳の内容

鰻ご飯、鯉のあらい、鯉こく、漬物、草団子  税込み¥2750

もう本当、コレが「ゑびす家」の目玉と言っても良いくらいで、他店でこれだけ充実したセットメニューは見たことがない。

老舗の川魚料理店で「鯉」と「鰻」が、この値段で同時に堪能出来てしまうのだから、嬉しい限りである。

鯉って泥臭いんじゃないの?大体の人がそう思うはず。

どの川魚料理店でも、お店に出すのはキレイな養殖池で育てた鯉なので、全然臭みはないのだ。

野生の鯉だと泥臭いし、寄生虫の心配もあるので、刺身やあらいで食べるのは怖いが、養殖鯉なら安心して食べることが出来る。

龍神様が祀られた中庭を眺められる座敷

ここに座れたらラッキー!中庭の見える座敷。

混んでる時間帯を避ければ、この座敷に座れる確率は高い。

お店の人に聞いた話だが、何でも昔、中庭に白い蛇が出たとか住んでたとか、ちょっとその辺の内容は忘れてしまったが、それから龍神様を祀るようになったんだとか。

もしかしたら、隠れたパワースポットかもしれない。

イヤ、きっとそうに違いない。

これからは積極的に、ここ「ゑびす家」に足を運ぶとしよう。

 

ゑびす家の詳細

住所:東京都葛飾区柴又7-3-7
電話:03-3657-2525
営業時間:11:00~22:00
定休日:不定休のため、要確認。
駐車場:あり

 

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