【2023】極寒地仕様の最強フライトジャケット『N-3B』|最高にカッコいい防寒着はコレ!

今も昔もファッション業界で定番商品として扱われている、MA-1、Pコート、ダッフルコート、トレンチコートなど、もともとは軍用品として誕生したものばかりだ。

そう、国を挙げて研究を重ねて考案されたものばかりである。

そして今回は私が、いくつか所有している防寒着の中で、断トツにカッコよく防寒性も抜群のアイテム「N-3B」にスポットを当ててみようじゃないか。

AVIREX『N-3B』|米軍フライトジャケットの世界。

実際に米軍に軍服を納入した実績がある「AVIREX」

N-3Bの誕生は、AVIREX設立(1975年)以前のだいぶ前で1950年代初めだと言われている。

-10℃~-30℃のヘビーゾーンという過酷な環境での使用を想定して開発された、まさに最強とも言える防寒着だ。

当時、アメリカ空軍のフライトジャケットとしてN-3、N-3Aなどが存在したが、さらに改良されたのがN3-Bである。

軍の航空機には、まだ暖房設備が整ってなかったので、このようなジャケットは必須であった。

だが、袖口や長い裾が狭いコックピットでは邪魔になってしまうこともあったと言われている。(N3-Bファンとしては残念だが...)

なので、その後は操縦をしない乗組員や地上部隊が着用することが多かった。

トップガン・マーヴェリックの影響でフライトジャケットブーム再来か?

時は1986年、そう私がまだ青春真っ盛りの頃である。

「トップガン」の第1作目が上映され大ヒットとなり、それに伴いフライトジャケット大ブームという、ちょっとした社会現象が起きた。

劇中の「マーヴェリック」が着ていた「G-1レザージャケット」は高価だったので、着てるのは大体が大人達で、ほとんどのヤング達は「MA-1」を着ていた。

結果、全体的に見ても「MA-1」の方が大ブームとなってしまったという奇妙な?オチである。

そして今回、何と36年後に第2作目「トップガン・マーヴェリック」の上映。

それに伴い我々はもちろん、フライトジャケット業界も「ワッショイ!ワッショイ!」のお祭りなのだ。

トップガンの衣装協力はもちろん「AVIREX」だよ。

フライトジャケットを実際に米軍へ納入したブランドは多数あるが、その中で映画「トップガン」に衣装協力したのが「AVIREX」なのである。

他では、「インディジョーンズ」も。

「AVIREX」では今回もフライトジャケットはもちろん、他のアイテムでも「トップガン」仕様を取り入れている。

N-3Bのトップガン仕様はあるの?

N-3Bは実際に映画では使われていないが、トップガンの文字が入った「カスタムN-3Bトップガン」が販売さた。

だが残念なことに現在、公式サイトでは売り切れとなっている。

N-3Bのディティール

まずは色のイメージ(屋内太陽光のみ)、色はセージグリーン

夜間屋内にて照明で見た感じ。(どちらもデバイスによって見た目の違いあり)

実際に店舗にて購入するにしても、店内の照明下と外の自然の光とでは、また感じが違ってくる。

上の写真もデバイスを通して見る以上、実物との差に若干の違いが出ることは否めないが、参考にしていただけたらと思う。

コレ着て寒さを楽しもう!と思いたくなるアレコレ。

N-3Bさえあれば寒さに立ち向かえるような気がしてならない。

まさに冬の間は「俺の大事な相棒」なのだ。

そんな「相棒」の細かな点をいくつか紹介しよう。

まさに軍規格・ひとつひとつに意味がある。

このN-3Bはコマーシャルタイプといって完全な軍物ではなく、一般販売向けに作られたもので、色や素材に若干の違いはあるが作りは同じである。

フード

無骨ながらもフェイクファーがいい感じにゴージャス感を出してくれている。

フードを被りジッパーを最上部まで上げると顔がスッポリ覆う感じになる。

前に突き出た開口部

このようにフードを被るとファーの付いた開口部が顔よりだいぶ前に突き出る。

これは吹雪の中でも視界を確保するためという意味がある。

左上腕部ポケット

左上腕部にはたばこサイズのポケットがある。

ペン差しも付いているが、実際にペンを差せば作業着に見えなくもなく、それは絶対避けたいのでペンを差すことはまずないだろう。

酸素ホース固定用のタブ

知らなければ全くの謎な長方形に縫い付けられた布。

これは酸素マスクのホースをクリップで固定するためのタブをそのまま再現したものである。

多分コレを使うことはないとは思うが、きちんと再現されているのは嬉しい限りだ。

上部下部のポケットと大きいボタン

上部ポケットはハンディウォーマー、下部ポケットは普通のポケット。

ボタンは手袋を付けたままでも使いやすい様に大きいボタンが採用されている。

通常このボタンを締めることは少ないが、極寒地での使用の際、ジッパーからの冷気の侵入を防ぐためにボタンを締めるのである。

首回り

首周りはボア素材でジッパーを最上部まで上げた状態の時、冷気の侵入を防ぎ保温してくれる。

袖口

鯉口の袖の中にニットの袖があり、冷気の侵入を防ぐ作りになっている。

保温素材

高機能繊維「サーモライトⓇ」

サーモライトⓇとは繊維の中が空洞になっており、通常の綿より軽く保温性も抜群、通気性も良しの保温素材である。

なので、モコモコしてないのに暖かい。

余程の寒冷地でなければ中に何枚も着こむ必要はない。

最後に

着こなし方は人それぞれだが、一歩間違えば作業着にも見えてしまう危険なジャケットである。(そんな人はいないと思うが...)

私自身、特にファッションセンスがいいという訳ではないので、あまり冒険せずに無難な着こなしをしている。

中は厚着せず、ボトムはスリムで。

このN-3Bは日本人の体形に合わせて若干タイトに出来ているので、あまり厚着するとパンパンになって見栄えも悪くなる。

なので、中は出来るだけスッキリ目をおすすめする。(肌着+カットソーなど)

ボトムは細めのパンツにスニーカー、時にはミリタリー系のブーツで無骨に攻めるのもいいだろう。

そして寒い冬を大いに楽しもう。

 

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